2020 年 130 巻 10 号 p. 2221-2231
皮膚科医と尋常性痤瘡患者を対象に,痤瘡の炎症後紅斑(PIE)と炎症後色素沈着(PIH)に関するアンケート調査を行った結果,PIE,PIHの心理面への影響は,炎症性皮疹や萎縮性瘢痕と同様に大きかった.8割程度の医師が患者の希望があれば治療を行っていたが,治療経験のある患者は3,4割だった.治療内容はビタミンCの外用・内服が多かったが,治療満足度は50%程度であった.PIE,PIHの効果的な治療法は少ないため,急性期後の維持療法によって炎症性皮疹の新生と,それに続くPIE,PIHを防ぐことが重要と考える.