日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
Print ISSN : 0021-499X
ISSN-L : 0021-499X
新・皮膚科セミナリウム 膿疱症と壊疽性膿皮症
1.掌蹠膿疱症:病態仮説と治療オプション
村上 正基
著者情報
ジャーナル 認証あり

2020 年 130 巻 6 号 p. 1431-1437

詳細
抄録

掌蹠膿疱症はいわゆるcommon diseaseであるにも関わらず,実際の臨床現場では,新しい治療工夫もなければ,病態に関する検討もなかったため「見捨てられた疾患」というイメージが付きまとっていた.2018年12月に世界初・本邦発の掌蹠膿疱症に対する生物学的製剤が承認され,本疾患に対する世界的な注目度が跳ね上がった.我々日本の皮膚科医が,世界に先駆けてこの製剤をどのように使用し育薬していくかを考えていく上でも,改めて本疾患に対する理解を深めることは重要である.

著者関連情報
© 2020 日本皮膚科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top