日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
Print ISSN : 0021-499X
ISSN-L : 0021-499X
新・皮膚科セミナリウム 膿疱症と壊疽性膿皮症
2.壊疽性膿皮症Update
山本 俊幸
著者情報
ジャーナル 認証あり

2020 年 130 巻 6 号 p. 1439-1448

詳細
抄録

壊疽性膿皮症は,下腿に好発する増殖性・壊疽性の潰瘍で,周囲は軽く堤防状に隆起し,浮腫を伴う.潰瘍型が大半を占め,他に膿疱型,水疱型,表在(増殖)型があり,さらに特殊なものとしてストーマ周囲に生じるタイプがある.基礎疾患には,関節リウマチ,炎症性腸疾患,造血系悪性腫瘍,大動脈炎症候群などがあるが,本邦では潰瘍性大腸炎が最も多い.些細な外的刺激,外傷によって誘発されることをpathergyといい,20~30%程度にみられる.好中球性皮膚症に含まれ,眼症状,関節症状,内臓(肺,肝臓,腎臓,脾臓)の無菌性膿瘍などの皮膚外症状を合併することもある.治療は副腎皮質ステロイド薬の全身投与が第一選択である.

著者関連情報
© 2020 日本皮膚科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top