2021 年 131 巻 12 号 p. 2595-2604
コロナワクチン接種後皮膚副反応と診断した22例を臨床的に検討した.患者は20~60歳代,モデルナ社製12例,ファイザー社製10例で,凍瘡型6例はモデルナ社製ワクチン被接種者のみに認められ,接種6~10日後発症していた.麻疹型はモデルナ社製では2~4日後,ファイザー社製では7~22日後,接触皮膚炎型は両社製とも2~8日後であった.10例は副腎皮質ステロイド薬を内服し,22例とも治療開始後1~2週間で軽快した.皮膚副反応に関する正しい情報の発信が求められている.