日本皮膚科学会雑誌
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新・皮膚科セミナリウム 脱毛症
2.脱毛症の系統的皮膚生検と病理診断
内山 真樹
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ジャーナル 認証あり

2021 年 131 巻 4 号 p. 679-693

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抄録

臨床所見のみでは診断が困難な脱毛症では,病変部の生検によって得られる病理組織学的所見が診断に必須となる.生検によって,浸潤細胞の種類と程度,免疫グロブリンおよび補体の沈着,毛組織の形態,毛周期の状態を把握できる.これらを効率的に評価するには,垂直断標本に加えて4 mmパンチを用いた水平断標本を作製する.本稿では毛組織の基本構造,頭皮生検および標本作製の実践法を含めた系統的皮膚生検法について解説し,代表的な疾患のポイントをあげながら,脱毛症における病理診断法について解説する.

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