日本皮膚科学会雑誌
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新・皮膚科セミナリウム みんなが抱えている外用療法の疑問
1.基剤・剤形から考える皮膚外用薬の選び方
大谷 道輝
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2022 年 132 巻 3 号 p. 447-452

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抄録

皮膚外用薬には軟膏やクリームに加え,ローション,ゲル,貼付剤,スプレー剤など多くの基剤・剤形があり,疾患や部位などに応じて最適な基剤・剤形を選ぶことが重要である.そのため,選択では,基剤・剤形の特徴を理解することが不可欠である.基剤・剤形以外でも,添加物は副作用に影響するため注意が必要である.皮膚外用薬はアドヒアランスが悪い剤形であり,十分な治療効果を発揮するには,患者に基剤・剤形について情報提供を行い,患者の生活様式や嗜好も考慮して選択すべきである.

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