日本皮膚科学会雑誌
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上皮性皮膚腫瘍に於けるメラノサイト及びメラニンの所見について
池田 重雄
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1963 年 73 巻 3 号 p. 141-

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抄録

正常皮膚に於けるメラニン沈着の分布状況及びメラノサイトに関しては,第Ⅰ編に於て詳述した如く表皮内メラニン(In)>真皮内メラニン(C)>メラノサイト内メラニン(MC)>細胞外メラニン(Ex)→Oなる関係が大体に於て成立し,メラノサイトは表真皮境界の定位置にほゞ一定の間隔をもつて存在し,Dopa陽性の細胞体及び樹枝状突起を有しており,身体各部位により其の分布密度を異にしているが,著者は皮膚の腫瘍性変化(マルピギー細胞の良性,前癌性乃至癌性腫瘍性変化)に伴つてメラニンの分布状況及びメラノサイトがどの様な変動を示すかについて検討を加え,メラニンを形成しこれを投与する所のメラノサイトとメラニンを摂取・維持するマルピギー細胞との相互の関係を追求した.

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© 1963 日本皮膚科学会
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