日本皮膚科学会雑誌
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全身性エリテマトーデス患者皮膚における lgEの免疫組織学的研究
五十嵐 良一
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1975 年 85 巻 7 号 p. 385-

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抄録

全身性エリテマトーデス(以下 SEL と略す)患者の表皮基底膜に各種免疫グロブリンや補体成分などが沈着することは知られているが. IgE グロブリン沈着の報告はない.著者は SLE 患者の皮膚生検材料について蛍光抗体法を行ない,これまで知られていなかった IgE グロプリンンの皮膚への沈着を初めて証明し得た. SLE 患者7例中5例に表皮基底膜,1例に表皮細胞核および4例に真皮毛細血管ないし小血管に lgE の陽性所見を認めた.特に強い lgE 沈着を認めた2例においては, IgG 抗核抗体および lgE 抗核抗体の高値と血清β1 C/1A ダロブリンの低値を示すなど, IgE と病勢との関連を示唆するが如き興味ある知見を得た.

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© 1975 日本皮膚科学会
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