bithionol および hexachlorophene に対して光アレルギー性接触皮膚炎を呈した患者2名を被検対象として,種々の光源を用い光貼布試験を行った. Wood's lamp 2種および昼間自然太陽光線中の長波長紫外線照射率を測定した結果,蛍光燈型 black light 4~5本で10~15cmの距離より照射するにほぼ等しいことが判明した.いずれの光源を使用した場合も, black light とほぼ同様の照射時間で全く同程度の陽性反応が得られた. 光線過敏症の診断用として,長波長紫外線光源は不可欠であり, black light がこれに適していることは周知の事実である.しかし,現在かかる装置が十分に普及している段階ではない. black light 使用が不可能な場合,Wood's lamp あるいは自然光が,光貼布試験用の光源として十分代用に価することを示した.