各種皮膚疾患を対象に Park らの spontaneous NBT テストを施行し,次の結果を得た. 1)皮膚の細菌感染症およびヘルペス群ウイルス感染症では,広範囲ないし全身性の疾患で NBT 値の上昇が認められたが,限局性で小範囲のものでは NBT 値の上昇はみられなかった. 2)ウイルス感染症のうち,パラミキソウイルス感染症である風疹では, NBT 値の上昇はみられなかった. 3)掌蹠膿疱症では,まれに高値を示す症例かあったが,病巣感染の存在の有無との関係は,はっきりしなかった. 4)ベーチェット病では,CRP 強陽性症例をも含め, NBT 値の上昇は認められなかった. 5),多形惨出性紅斑では,全例で高値か示された. 6) NBT 値と白血球増多,棒状核球増多との間には関連は認められなかったが,CRP 値の低い症例では, NBT 値の上昇が認められた.