日本皮膚科学会雑誌
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マウス接触過敏症における免疫応答遺伝子について
石井 則久池澤 善郎永井 隆吉奥田 研爾
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1980 年 90 巻 14 号 p. 1337-

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抄録

マウスにおける DNFB (2,4-dinitro-1-fluorobenzene)ないし TNCB (2,4,6-trmitro-1-chlorobenzene)の接触過敏症について多数の近交系マウスを用い,更に C3H/He マウスを用い,抗 I-A,B 血清,抗 I-J 血清を用いて遺伝学的に検討した. DNFB に対する接触過敏症は主要組織適合遺伝子複合体(major histocompatibilitycomplex: MHC)に関連した I-A 亜領域によって支配されており,その抑制は I-J 亜領域によっても支配されている成績を得た.しかし TNCB に対する接触過敏症は DNFB 接触過敏症と異なり MHC に関連した免疫応答遺伝子には支配されていなかった.

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© 1980 日本皮膚科学会
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