日本皮膚科学会雑誌
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単肢高温潅流治療による悪性黒色腫細胞の変化 -電子顕微鏡及び蛍光法による観察-
石井 正光E. PaulK. AignerL. Illig
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1983 年 93 巻 10 号 p. 1037-

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抄録

18例の悪性黒色腫患者の上下肢に発生した転移巣に対して体外から高温潅流治療を施行した.薬剤としては melphalan, actinomycin-D, DTIC, cis-platinum を単独に又は併用して用いた.治療効果の判定後,種々の期間において切除した43個の in-transit の小転移巣につき蛍光法 (Falck・Hillarp) を用いて,6個の小転移巣については電顕法を用いて黒色腫細胞の変化を観察した.潅流後数日で切除したものの多くは,腫瘍細胞の蛍光は激減又は消失していた.これらの腫瘍細胞の変化の程度は局在部位,局在様式により差異がみとめられた.電顕的には種々の程度の腫瘍細胞の変化または損傷が観察され,核の空胞化,分葉,延長,崩壊が,細胞質ではミトコンドリア空胞化,内包物質の出現,細胞膜の崩壊までがみられた

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© 1983 日本皮膚科学会
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