東北大学医学部皮膚科学教室
1984 年 94 巻 14 号 p. 1625-
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69歳,男子.顔面・両腋窩・両肩甲部・四肢に米粒大から鶏卵大におよぶ弛緩性水疱が多発し,口腔内びらんが認められた.ニコルスキー現象も陽性で,初診時,尋常性天疱瘡が疑われた.しかし,組織学的には,主に好中球が浸潤する表皮下水疱が観察された.微少膿瘍は認められなかった.蛍光抗体直接法により,基底膜部に線状にIgG・IgA・C3の特異蛍光を認めた.免疫電顕により,IgAは主としてanchoring fibrilに沈着していた.
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