日本皮膚科学会雑誌
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Reactive perforating collagenosis(反応性穿孔性膠原病)―兄弟例の報告と類症との鑑別―
荒田 次郎米澤 士朗池田 政身恒石 静男
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1984 年 94 巻 6 号 p. 665-

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抄録

53歳,49歳の兄弟例のreactive perforating collagenosisを報告した.自験例の特徴は,1)中心臍窩を持つ定型的皮疹が全身(掌蹠,外陰部を除く)皮膚に出没,2)明瞭なKobner現象,3)家族内発生,4)10歳代に発症して現在に到る,5)組織学的に著明な角栓と膠原線維の経表皮性排除,6)兄にアルコール性肝障害,弟に糖尿病の存在,以上の諸点であった.皮疹の発生様式は,小外傷に続発するものと,毛包病変に続発するものとがあると思われた.Acne varioliformis,perforating folliculitis,Kyrle病との鑑別を論じ,本兄弟例はreactive perforating collagenosisの定型例と診断された.

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© 1984 日本皮膚科学会
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