日本皮膚科学会雑誌
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実験的SBPC疹におけるlymphocyte proliferation test
相原 道子北村 和子池澤 善郎永井 隆吉
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1985 年 95 巻 6 号 p. 637-

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抄録

モルモットをsulbenicillinで感作し,その所属リンパ節細胞を用いてlymphocyte proliferation test(LPT)を行い,全血を用いた場合のLPTと比較検討した.経時的変化をみると,ブースター1週後である感作3週後で最も高い反応を示した.この時点でgeneralized rash(GR)を誘発すると,全血を用いたLPTではすべての例で反応が著明に抑制されるのに対し,リンパ節細胞を用いた場合は10例中4例に増殖反応を認め,残りの6例は著しく抑制された.GR誘発24時間後の血清を添加してLPTに及ぼす影響を検討したが,その影響は明らかではなかった.さらに感作前腹腔内抗原大量投与を行うと,感作3週後のLPTは全血およびリンパ節細胞の両者で著しく抑制された.臨床において,薬疹患者の末梢血を用いたLPTの陽性率が低いのは,今回の実験で誘導されたのと同様の抑制機能が働くものと思われた.

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© 1985 日本皮膚科学会
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