日本皮膚科学会雑誌
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毛盤の形態形成に関する形態計測的検討
早川 道郎
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1986 年 96 巻 6 号 p. 637-

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抄録

モルモット皮膚の毛盤について形態計測的検討を行った.ハートレー系モルモットの腹部皮膚を用いて毛盤の日齢による変動を実体顕微鏡,光学顕微鏡及びToolmarkers microscopeで観察,計測報告した.毛盤数,区画面積はともに,日齢とともに増加するが,単位面積当たりの毛盤数の経日的変化は認められなかった.毛盤の形態は,生後15~20日までは,おおむね類円形を呈するが,生後25日~35日では毛の流れに沿って細長い楕円形となる.これは毛盤基底細胞の増加によると考えられる.この時期に毛盤表皮の厚さも最大値をとった.メルケル細胞の毛盤基底細胞に対する割合は生後15~50日まで一定である.以上より,モルモット腹部皮膚の毛盤形態形成は生後25日頃におおむね完了し,その時期の形態は刺激伝達に都合のよい構造を示していると思われた.

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© 1986 日本皮膚科学会
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