11ヵ月女児および9歳女児にみられたpiebaldismの2例を報告した.11ヵ月女児の例では白斑部の生検標本にはmelanocyteは存在しなかった.経過中に白斑の縮小と白斑内の色素斑の出現をみた9歳女児の白斑部生検部位では,melanocyteが全く存在しない部分と,stageⅡ~Ⅲのmelanosomeを持つmelanocyteがかなり存在する部分があった.PUVA療法を施行したところ,さらに色素斑の拡大と白斑の縮小をみた.生後の色素斑の出現と拡大は,これら不完全なmelanocyteが色素産生を行うようになった結果であると推察した.