日本皮膚科学会雑誌
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Piebaldism―2例の電顕的観察
深井 和吉石井 正光北島 淳一寺尾 祐一濱田 稔夫
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1986 年 96 巻 9 号 p. 897-

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抄録

11ヵ月女児および9歳女児にみられたpiebaldismの2例を報告した.11ヵ月女児の例では白斑部の生検標本にはmelanocyteは存在しなかった.経過中に白斑の縮小と白斑内の色素斑の出現をみた9歳女児の白斑部生検部位では,melanocyteが全く存在しない部分と,stageⅡ~Ⅲのmelanosomeを持つmelanocyteがかなり存在する部分があった.PUVA療法を施行したところ,さらに色素斑の拡大と白斑の縮小をみた.生後の色素斑の出現と拡大は,これら不完全なmelanocyteが色素産生を行うようになった結果であると推察した.

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© 1986 日本皮膚科学会
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