日本皮膚科学会雑誌
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自己免疫疾患(天疱瘡,類天疱瘡,エリテマトーデス)の病変部皮膚における浸潤細胞の同定
早川 和人
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1988 年 98 巻 10 号 p. 1023-

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抄録

皮膚科における代表的な自己免疫疾患である天疱瘡6例,類天疱瘡10例,エリテマトーデス12例の患者病変部皮膚真皮の浸潤細胞のうち主としてリンパ球について,モノクローナル抗体を使用して酵素抗体間接法にて同定し,準定量的に分析した.いずれの疾患においても浸潤リンパ球は主にT細胞よりなり,その多くが活性化リンパ球と考えられたことより病変部において何らかの働きをしている可能性が推測された.T細胞サブセットでは,天疱瘡,類天疱瘡においては病型などにかかわらず,ヘルパー/インデューサーT細胞(以下H/IT細胞)かサプレッサー/サイトトキシックT細胞(以下S/CT細胞)に比し優位であった.エリテマトーデスにおいてはH/IT細胞かS/CT細胞に比し優位を示す例と同程度に浸潤を示す例がほぼ半数ずつを占めたが,病型による一定の傾向は認められなかった.

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© 1988 日本皮膚科学会
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