1988 年 98 巻 12 号 p. 1249-
lymphocutaneous typeのノカルジア症より分離したNocardia asteroidesの新鮮株を,アルブミン以外には極端に窒素源を制限した液体培地で培養したところ,その培養上清中に中性,アルカリ性領域に至適pHを有する,少なくとも一つ以上のproteinase活性が認められた.更にタンパク分解酵素阻害剤を用いた実験から,このproteinaseがserine proteinaseであり,従来N.brasiliensisから報告されているproteinaseとは性質が異なることが示唆された.