日本皮膚科学会雑誌
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皮膚成分を認識するヒト型モノクローナル自己抗体の作製
衛藤 光塚本 宏太郎西山 茂夫
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1989 年 99 巻 8 号 p. 853-

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抄録

ヒト骨髄腫細胞株LICR-LON-HMy2と患者リンパ球とを用いて細胞融合法によりヒト―ヒトハイブリドーマを作製した.このうちのいくつかのハイブリドーマは,正常皮膚のコンポーネントと反応するヒト型モノクローナル抗体を産生していた.これらを反応パターンから分類すると,抗細胞質抗体,抗表皮細胞膜抗体,抗脂腺抗体,および抗外毛根鞘最内層細胞層抗体であった.得られた抗体の各疾患における役割は不明であり,疾患自体の発症には直接かかわりはないものとも考えられる,しかしながら一般に,ケラチンを除く正常皮膚構成成分に対する自己抗体の存在は,ある種の自己免疫疾患以外ではあまり知られていない.本研究の結果から,さまざまな皮膚成分に対する自己抗体がいままで知られている以上に,各種の疾患群およびあるいは健常人にも存在する可能性が示唆された.

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© 1989 日本皮膚科学会
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