日本皮膚科学会雑誌
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ベーチェット病の皮膚症状に対するCyclosporin Aの効果
飯吉 英理子高橋 泰英佐々木 哲雄中嶋 弘
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1989 年 99 巻 8 号 p. 877-

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抄録

中等度~重症の皮膚症状を有するベーチェット病患者6名に低用量のCyclosporin A(CsA)を内服投与し,その治療効果を検討した.結節性紅斑様皮疹,口腔内アフタ,血栓性静脈炎等は,5mg/kg/日で,投与3日後より改善を示し,多くの症例で完全寛解が得られた.3mg/kgに減量したところ,口腔内アフタで3例に,結節性紅斑様皮疹で3例に再発が認められた.外陰部潰瘍は,他の皮膚症状より時間を要したが,最終的には消失した.リンパ球表面マーカーsingle color analysisでは,若干の変動を見たが,two color analysisではほとんど変化がみられなかった.重篤な副作用並びに検査異常を呈した例は見られなかった.

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© 1989 日本皮膚科学会
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