日本皮膚科学会雑誌
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角質細胞診断法と角層ターンオーバー測定法による顔面皮膚性状解析
河合 通雄芋川 玄爾溝口 昌子
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1989 年 99 巻 9 号 p. 999-

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抄録
従来,剥離角質細胞の形態や角層ターンオーバー測定法により角化性状および角化症等の病態変化を解析した報告は多いが,顔面の角化状態に注目した研究は少ない.今回,健康女性(15~65歳)の角質細胞面積と有核細胞率および角層ターンオーバー日数を顔面0・狽ニ前腕屈側部で比較解析した.その結果,角質細胞面積は顔面では前腕に比し有意に小さく(0.8倍),有核細胞出現率は前腕の2%に対し顔面は11%と有意に高かった.また角層ターンオーバー日数は前腕が20日であるのに対し顔面は10日と有意に速かった.加齢との関連は,前腕では角質細胞面積の増大と角層ターンオーバー日数の延長は相関性が強いのに対し,顔面では相関性を認めなかった.以上の結果より,顔面には加齢よりも影響力の強い角化亢進要因が存在することが推察された.
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© 1989 日本皮膚科学会
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