薬物動態
Print ISSN : 0916-1139
[14C]Ureaの体内動態(第3報):ラットにおける胎児および乳汁中への移行
野村 成章松本 聡西村 由香寺内 嘉章藤井 敏彦関 英昌市毛 一美佐久間 智子
著者情報
ジャーナル フリー

2001 年 16 巻 6 号 p. 521-527

詳細
抄録

[14C]Ureaを2mg/kgの用量で単回経口投与後の胎盤・胎児移行および乳汁中移行についてそれぞれ絶食下の妊娠ラットおよび非絶食下の授乳期ラットを用いて検討した.
1.胎盤および胎児中放射能濃度は母体血漿の約1/2程度であり,その他の母体組織中への放射能の分布は胃,腎臓および膀胱を除き母体血漿とほぼ同程度あるいはそれよりも低かった.投与後24時間における全身オートラジオグラムの所見より,放射能は胎児から速やかに消失することが示唆された.
2.血漿および乳汁中放射能濃度はともに投与後30分においてCmaxを示し,乳汁/血漿中放射能濃度比は0.8であった.血漿および乳汁中にはほぼ未変化体のみが認められた.Cmax以後,血漿中放射能濃度はt1/2α1.6hrで一相性に,乳汁中放射能濃度はt1/2β1.8hr,t1/2β8.2hrで二相性に減少した.

著者関連情報
© 日本薬物動態学会
前の記事 次の記事
feedback
Top