動物臨床医学
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症例報告
経口低用量術後補助化学療法を実施した肉腫の犬の3例
島田 真紀島村 俊介松田 奈穂子茂木 朋貴片山 泰章宇塚 雄次岡村 泰彦
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2013 年 22 巻 4 号 p. 162-166

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抄録

血管肉腫 (症例1, 2) および骨肉腫 (症例3) に罹患した犬1例に対し術後補助化学療法としてエトポシド,クロラムブシル,ピロキシカムを用いた経口低用量術後補助化学療法 (oLDC)を実施した。3例の生存期間はそれぞれ249日および266日,259日であった。これらの結果は従来用いられている最大耐用量を投与する術後補助化学療法と同程度あるいはそれ以上の生存期間であった。すべての症例において治療中重篤な副作用は観察されず良好にQOLを維持することが出来た。さらなる症例の積み重ねが必要であるが,oLDCは犬の肉腫に対する術後補助化学療法の選択肢の一つとなりうる可能性が示唆された。

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© 2013 動物臨床医学
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