私達は質問用紙を用いて,動物看護師を対象にX線検査と超音波検査の画像検査補助に対する認識を調査した。合計403名の動物看護師が本調査に参加し,395名が正しく回答した(有効回答率98.0%)。「画像検査の重要性」に関する問いに対して,92%(363人)が「(重要性が)高い」と回答した。「画像検査補助としての動物看護師の役割の重要性」に関する問いに対して,57% (227人) が「(重要性が) 高い」 と回答し,2% (8人) は,「(重要性が) 低い」と回答した。X線検査では,「画像検査補助を学ぶ重要性」に関する問いに対し,75%(297人)が「(学ぶ重要性が)高い」と回答した。「意欲的に画像検査業務に取り組みたいか」との問に対して,「取り組みたくない」と回答した者は両検査ともに5%未満と低く,画像検査業務に取り組む意欲があるという結果となった。本調査から動物看護師の多くは画像検査補助に高い関心をもち,検査補助の重要性を認識していることを伺わせる結果となった。日本では,動物看護師の職域は明確に定まっていない。本調査結果は今後動物看護師の職域を決める上で有用になるだろう。