2017 年 26 巻 4 号 p. 167-170
7歳のチワワを臨床検査所見よりリンパ腫と診断し,摘出した脾臓の病理組織検査結果に基づき濾胞中心細胞リンパ腫Ⅲに分類した。化学療法実施後の再燃時には全身の体表リンパ節の腫大を認め,膝窩リンパ節の病理組織検査結果よりび漫性大細胞B細胞性リンパ腫(DLBCL)と診断した。いずれの組織型もUniversity of Wisconsin -Madison プロトコール (UW-25プロトコール)に良好な反応を示し,再燃時にも同プロトコールを実施することで寛解が得られ,第1356病日現在症例の経過は良好である。