動物臨床医学
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症例報告
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を発症した猫の1例
藤井 祐至小路 祐樹神田 拓野浅野 舞松浦 聖橋本 淳史前田 健坂井 祐介野口 慧多森川 茂下田 哲也
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2019 年 28 巻 2 号 p. 54-57

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抄録

猫,雌(避妊済),10歳が元気・食欲の低下を主訴に来院した。初診時の血液検査で血小板減少症および血清総蛋白,グロブリン,ALT,総ビリルビン値の上昇を認めた。第2病日には発熱および消化器症状を呈した。第4病日の血液検査では血小板数は変わらず低値を示し,貧血,白血球増多症およびCK,LDH活性の上昇を認めた。同日の血清および肛門スワブより重症熱性血小板減少症(SFTS)ウイルス遺伝子,同血清より抗SFTSウイルスIgM抗体が検出された。治療に対する反応は認められず,第5病日に死の転帰をとった。人のSFTSに類似した臨床所見,ウイルス学的検査所見および剖検所見より本症例を猫のSFTSウイルス感染症と診断した。

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© 2019 動物臨床医学
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