1982 年 32 巻 4 号 p. 196-207
ISI社のDr.Henry Smallは被引用文献群と引用側文献群との間にCo-citationという有意味な事象があると提唱した。即ち,同一文献下で共に引用されているということ(Co-citedpair)は共に引用された文献1対を基底とし引用側文献を先端とした研究開発動向そのものであり,その生起頻度の上昇は客観公認性を増強する。社長のDr.Eugene Garfieldはこの手法を起用してReseach Front Specialtyと公称し,自ら確立した引用索引(Citation Index)手法と連結して研究開発動向の公認され得る自動割出し方法を開発させ,いきなりISI SEARCH NETWORKという独白のオンラインシステムにBIOMEDというファイルとして商品化し,1981年11月から稼動している。本稿はその要説と検索実例である。