竹中大工道具館研究紀要
Online ISSN : 2436-1453
Print ISSN : 0915-3685
[資料紹介]『朝鮮木手・裵喜漢の生涯、この朝鮮の鋸も錆びてしまった』(大工道具編)
崔 ゴウン(訳)
著者情報
研究報告書・技術報告書 オープンアクセス

2022 年 33 巻 p. 21-33

詳細
抄録

本稿は朝鮮時代(1392年〜1910年)の宮殿建築技法を直接知る最後の世代である大工・裵喜漢の自伝『朝鮮木手・裵喜漢の生涯、この朝鮮の鋸も錆びてしまった』のうち大工道具について口述している部分を取り上げ、その和訳を紹介する。日本の植民地時代(1910年〜1945年)以降、朝鮮半島の大工道具は日本の大工道具に置き換わっていく。原書は置き換わる境目の時期に活躍した裵大工が朝鮮時代の鋸、鑿、鉋、墨壺など代表的な大工道具について、日本の大工道具との違いも交えながら語っている。日常的に大工道具を使う大工の観点から、日韓大工道具を比較している貴重な資料と評価できる。

著者関連情報
© 2022 公益財団法人竹中大工道具館
前の記事
feedback
Top