抄録
本研究は、令和2年度版小学校「特別の教科 道徳」教科用図書における主題名を類型化することで、主題名の表記にはどのような傾向があるのかを明らかにすることを目的としている。まず、主題名の語尾に着目し品詞毎に分類した。次に、品詞毎に主題名のもつ特徴について分析し、類型化を試みた。最後に、類型化をもとに「授業内容の概観性」「学習者の考えの幅」といった2軸で四象限マトリクスを作成し、「主題名傾向の現状とその背景」及び「各象限における類型に想定されている意図」について考察した。本研究によって以下の3点が導出された。
(1)語尾の品詞について、名詞(44.9%)、続いて助詞(32.4%)が多い傾向になっていること。
(2)10類型に類型化することができること。
(3) 傾向の現状として、10類型中「概念的主題名」(44.8%)、「示唆的主題名」(31.8%)が多い傾向にあること。