19 巻 (1981) 4 号 p. 129-135
生育適温に近く温度管理されているが, 光が露地の約58%しか透過しないビニルハウス内で栽培されている数種の野菜の幼植物について生長解析を行い, ハウス内気象要素と生長パラメータとの関係が, 露地条件下で明らかにされている気象要素と生長パラメータとの関係とどのように異なるかについて検討した.その結果次のような傾向がみられた.RGRについては, 高温性野菜では昼間気温, 低温性野菜では夜間気温と正の相関関係があり, それらの影響は日射量の影響よりも大きかった.NARについては, 日射量と正の相関関係があり, 日射量の影響は気温の影響よりも大きかった.LARについては, SLAについてと同じく, 昼間温度と正の, 日射量と負の相関関係があった.LWRについては一定した結果が得られなかった.RLGRについては, 日射量よりも昼間気温あるいは夜間気温またはその両方の影響が大きく, 気温が高いとRLGRの数値は大きくなった.これらの結果は露地条件下での結果とほとんど同じであった.ULWRはRGRとよく似た結果を示した.日最大飽差と生長パラメータとの相関関係は全般に小さかった.