2017 年 36 巻 36 号 p. 26-35
本稿は,「江戸川区子ども未来館」で小学生4〜6年生を対象に開催された「経済ゼミ」についての活動記録の報告から,小学校の社会科教育における経済教室に「ゲーム」を導入する意義を探ることにある。本ゼミの目的は,経済学の概念・考え方を理解するための「ゲーム」を導入することで,小学生が中学校・高校レベルで習う経済学の一定の内容を理解し,経済問題に深い関心を持てるようになることであった。結論として,経済教育において「ゲーム」を導入することは経済学の理解の一助となることが示された。