経済教育
Online ISSN : 2432-9150
Print ISSN : 1349-4058
振り返り支援の取り組みと成果
─主体的な学びの追求─
竹田 英司井草 剛
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 37 巻 37 号 p. 166-174

詳細
抄録

 経験学習サイクル論(Kolb, 1984),振り返りサイクル論(Gibbs, 1988),振り返りフレームワーク(Ash & Clayton, 2004)では,学生による学習の「振り返り(Reflective)」が重視されている。Kolb(1984),Gibbs(1988),Ash & Clayton(2004)から,学生たちが学習意欲を向上,持続させていくためには,学習に対する「振り返り(Reflective)」が必要である。本稿では,学生たちにどのような「振り返り支援(Reflection Support)」をすれば,学生たちは「主体的な学び(Autonomous Learning)」が実践できるのかについて検討した。

 授業90分と授業外学習120分が1対になった振り返り支援は,学生たちがMinute Papersに記しているとおり,学生たちに1年を通した授業外学習時間の継続をもたらした。大学3年次編入学試験の受験結果から,筆者の振り返り支援は,学生たちを自律的学習者(Autonomous Learners)へ成長させたと結論づけた。

著者関連情報
© 2018 経済教育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top