2019 年 38 巻 38 号 p. 88-92
平成28年度「大学教育再生加速プログラム」に採択された補助事業は,コンピテンス(汎用的能力)の育成を柱とする。昨年度より,各科目でコンピテンスの育成も目指し,ルーブリックに基づいた評価を行い,その学習成果を学生に提示することで学生指導に役立てている。
本報告では,マーケティングの実践的な活動に取り組むゼミナールでのコンピテンス育成に焦点を当てる。今年度,マーケティングの知識や実践力を身につけるだけでなく,コンピテンスの育成を教員と学生がともに意識し,活動することができた。他方で,ルーブリックを用いた評価方法については課題が残された。