2020 年 39 巻 39 号 p. 22-29
協同組合は,むき出しの資本主義に対抗し,人と人とが助け合いながら生きることを目指す有力な組織の一つである。協同組合の間の協同,あるいはNPOなどと組んでの地域づくりも重要である。
「日本における協同組合の数は約3.6万で,およそ8千万人の市民が何らかの形で協同組合のメンバーになっている」。このメンバーが…まとまれば,社会変革への力は計り知れない(『世界』岩波,2012年11月号の特集「協同が社会を変える」)。
しかし協同組合は順調に歩んできたわけではない。現在も問題が多い。その推移と現状を,生協を中心に,農協にも少し触れて,高校生にどう教えるか。