新潟県からSymbioribates属の1新種を採集し,Symbioribates yukiguni sp. nov.(ユキグニフタカタダニ)と命名し記載した.本属はこれまで,熱帯地域及び亜熱帯地域から記録されたが,本種は温帯域から発見された.ユキグニフタカタダニは,Symbioribates papuensis Aoki, 1966及びSymbioribates aokii Karasawa & Behan-Pelletier, 2007に似ているものの,雌雄ともに体長・体幅が両種よりも大きいこと,また,雄は背孔A3が近接しているが,融合しておらずh1は背孔の外に位置していること,雌は胴感毛が後体部前縁には完全には覆われておらず,背孔Aa,A1が他の種に比べて大きく,さらに吻毛(ro)と桁毛(le)が長いことから容易に区別される.