「戦後日本における教育社会学教科書の分析」などという課題は私の手に余る仕事ではあるが, せっかく機会を与えられたので敢えて試みることにした。
編集委員長の執筆依頼の文書には「いわゆるテキストにつかってもらおうと意図して出版された概論的なもの」を分析してほしい, 「たとえば初期は個人がかいたのに今は編著でしかでないのはどういう意味なのかとか, 一定のパターンが存在するのか…というようなこと」も考えてほしい, とある。このコメントを手がかりに「分析」を進めてみたい。「概論的なものを通して見た戦後日本の教育社会学」というようなことにもなるかとおもう。