食物アレルギーが先進国を中心に増加している。現在わが国では乳幼児では約5-10%,学童で約2%が何らかの食物に対してアレルギーを起こすと推定されている1)。保育園,幼稚園,学校での給食などにも影響することなので,食物アレルギーを持つ患者への社会的な対応が求められる。食物アレルギー患者に対しては管理栄養士も食物アレルギーに関して最新の知識や情報を得て,栄養指導に臨む必要がある。食物アレルギー患者に関わる管理栄養士にこの「食物アレルギーと栄養指導」をご一読いただき,食物アレルギー患者とそのご家族のQOL(Quality of Life)の向上に貢献していただけることを期待している。
(オンラインのみ掲載)