栄養学雑誌
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成人における年代別・性別の共食頻度と生活習慣,社会参加および精神的健康状態との関連
赤利 吉弘小林 知未小林 千鶴植杉 優一内藤 義彦
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2015 年 73 巻 6 号 p. 243-252

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抄録

【目的】家族との共食頻度に影響を与える要因を明らかにするため,成人を対象に共食頻度と生活習慣,社会参加および精神的健康状態の関連について年代別,性別に検討すること。
【方法】2013年に大阪府S市が自己記入式調査票による横断的調査を満20歳以上の男女2,000名に実施した調査資料を用いた。調査票を回収した1,095名のうち,家族と同居している935名を対象者とした。解析では共食頻度を「週10回未満」,「週10回以上」の2群に分け,年代別(20・30歳代,40・50歳代,60歳以上)・性別で比較した。また,共食頻度を目的変数として,生活習慣(6項目),社会参加(1項目),精神的健康状態(2項目)を説明変数に単変量および多変量ロジスティック回帰分析を行った。
【結果】共食頻度は20・30歳代の男性で最も低く,20から50歳代では,男性に比べて女性が有意に多く「週10回以上」家族と共食していた。多変量解析の結果,共食頻度は20・30歳代の女性が「ストレス」と関連していた。また,40・50歳代の男性が「夕食開始時刻」,女性が「就寝時刻」,「喫煙」,さらに60歳以上の男性が「夕食開始時刻」,「喫煙」,女性が「受動喫煙」,「社会参加」と関連していた。
【結論】結果より若年女性では,共食頻度と精神的健康状態が関連しており,中高齢期の男性および女性では生活習慣や社会参加が関連していることが示唆された。共食の推進には,年齢や性別の阻害要因・促進要因に配慮した施策が必要と考えられる。

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© 2015 特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
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