栄養学雑誌
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施設入居高齢者におけるBody Mass Indexの死亡リスクへの影響とそのカットオフ値の検討
桒原 晶子青 未空田丸 淳子田中 清
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2022 年 80 巻 4 号 p. 229-238

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抄録

【目的】高齢者において,Body Mass Index(BMI)は,死亡予測因子となることが示唆されているが,施設入居高齢者を対象とした報告は限られている。そこで本研究では,施設入居高齢者を対象に2年間のコホート調査にて,総死亡とBMIとの関係,及び死亡予測のカットオフ値を検討した。

【方法】対象者は,6施設の入所者のうち,調査開始時から1ヶ月未満で死亡した例を除く208名を対象者に,調査開始時に身体計測,食事調査,血液検査を実施した。死亡状況は各施設の事故報告書および病院受診記録を調査した。

【結果】対象者の平均BMIは20.8±3.6 kg/m2,2年間の死亡者数は40名,死亡率は10件/100人年であった。BMI四分位(第1~4四分位:Q1~Q4)別に死亡率を比較すると,Q3群以降で大きく低下し,年齢,がんの既往,血清アルブミン値で調整したCox回帰分析において,Q4を基準とした場合,Q1のハザード比は4.50(95%信頼区間:1.43~14.1),Q2群で3.36(95%信頼区間:1.05~10.8)であった。さらに,死亡を予測するBMIのカットオフ値として,20.5 kg/m2 が算出された。

【結論】施設入居高齢者のBMI低値は,その後の死亡リスクを有意に予測し,またそのカットオフ値として20.5 kg/m2 が示唆され,高齢者の栄養管理におけるBMI評価の重要性が明らかとなった。

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© 2022 特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
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