栄養学雑誌
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研究ノート
グループホーム入居認知症高齢者のビタミンB12,葉酸の摂取量・血液中濃度と認知機能の関連
白井 智美稲葉 咲子林 優衣丸井 優里菜若菜 宣明本間 和宏福山 直人
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キーワード: 認知症, ビタミンB12, 葉酸
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電子付録

2024 年 82 巻 5 号 p. 146-155

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抄録

【目的】認知症とビタミンB12,葉酸の関連は知られているが,認知症の重症度との関連をみた研究はない。そこで,認知症患者の食事からのビタミンB12・葉酸摂取量と,認知症の重症度や原疾患によって血液中ビタミンB12・葉酸濃度に差はあるのか検討した。

【対象と方法】対象者は,グループホーム入居者のうち,男性と経管栄養実施者を除く女性14人。認知機能評価,日常生活動作評価,食事調査,血液中ビタミンB12・葉酸濃度測定を実施した。

【結果】ビタミンB12 と葉酸の摂取量は,それぞれ中央値で4.1 (4.1,5.6) μg/日,266 (257,307) μg/日であり,対象者全員が「日本人の食事摂取基準 (2020年版) (以下,食事摂取基準)」の推奨量を上回っていた。血液中の,ビタミンB12 濃度は平均値で 261±118 pg/ml,葉酸濃度は平均値で 6.9±2.9 ng/mlであった。対象者を重度認知症群と中等度~軽度認知症群に分け比較したところ,ビタミンB12・葉酸摂取量には差がなかったが,血液中ビタミンB12 濃度は,重度認知症群が中等度~軽度認知症群よりも高い傾向を示した (p=0.057)。

【結論】グループホーム入居認知症患者において,食事からのビタミンB12・葉酸摂取量は食事摂取基準の推奨量を上回っていた。しかし,重度認知症群は中等度~軽度認知症群と比較して血液中ビタミンB12 濃度が高い傾向を示した。

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