栄養学雑誌
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動物の生長に及ぼす抗生物質の影響に関する栄養学的研究 (第2報)
Aureomycin 投与量と動物の生長
高居 百合子
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1957 年 15 巻 3 号 p. 103-113

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抄録

1. 基本飼料に対し, AuMを添加するときは, 幼白鼠の生長 (体重増加), 体成分の蓄積, 肝臓中 Vitamin Cの蓄積等に対し明かに著しい好ましき影響を与える。
2. AuMの添加量は, 飼料中4, 8, 12mg%とするとき8mg%添加が最も効率的に影響する。
3. 飼料中AuM 8mg%添加により, その影響によつて対照飼料群の夫に比し, 生体重においては20%増進, 真体重増加においては38%増進, 飼料, 蛋白質効率においては32%増進, 脂肪沈着量において103%増進, 蛋白質沈着量においては43%増進, 灰分沈着量においては97%の増進という効果を挙げた。
4. 基本飼料にAuMを4, 8, 12mg%に添加すると, 対照のそれに比し, 肝臓中の Vitamin C蓄積量を増加する。特にAuM 8mg%添加群のそれは対照に比し47%増進し最高の効率である。AuM 12mg%添加はこれについで37%増進し, 4mg%は最も影響が少いが, 尚且つ26%の増加を示している。

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