栄養学雑誌
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クロレラの栄養学的研究 (その11)
クロレラのカロチノイドの分布と利用について (1) クロレラ及びセネデスムスのカロチノイド色素と白鼠による吸収試験
田村 敦馬場 春夫田村 盈之輔
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1959 年 17 巻 3 号 p. 101-105

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抄録

(1) 生クロレラとセネデスムスの主なカロチノイド色素の分布を検討したところ, 何れもα-carotene, 5.3%; β-carotene, 14%; neo-β-carotene u, 3.1%; lutein, 67.8%; violaxanthin, 3.7%であつて, これら5種の色素で全色素の約95%を占めた。
(2) 生クロレラとセネデスムスのカロチン含量は, 無水物としてβ-carotene が約70mg%, α-carotene が約20mg%であつた。また乾燥物はその約5分の1であつた。
(3) 白鼠によるセネデスムスのカロチンの吸収率は, β-carotene が22.3%, α-carotene が, 40.9%であつた。

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