栄養学雑誌
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市販乳酸菌飲料および醗酵乳の生菌調査成績
中田 久世藤井 真
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1968 年 26 巻 6 号 p. 274-278

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抄録

市販されている醸酵乳並びに乳酸菌飲料について全国24都道府県で1966年7月から1967年3月に至る間で採集調査した結果は次のごとくである。
(1) 厚生省令合格品はメーカー商品別にみて液状醸酵乳で20%, 乳酸菌飲料で15%にすぎなかった。不合格の原因には, 液状醗酵乳では生乳酸菌数不足が最も多く, 次いで無脂乳固形分不足であった。乳酸菌飲料では生乳酸菌数の不足である。なお大腸菌群の検出される製品はなかった。
(2) 雑菌数104/ml以上混入の製品が検体別にみて約半数, メーカー商品別では約70%みられた。
(3) 官能的検査および糖度テストの結果より人工甘味料にもっぱら依存しているような製品がみられた。
(4) 全国的に採集が容易で広く販売されているところのメーカー商品が常に省令基準に達し, 安定した品質を維持していたことは国民の栄養並びに保健衛生上意義深いものがあるが, 他の多くのメーカー商品に省令基準に達しない非良心的な商品が多いことにかんがみ, 今後速やかに改善すべく指導教育並びに取締りが必要と思われる。

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