1973 年 31 巻 6 号 p. 257-261
たんぱく質の栄養価評価法として, 最近, FAOよりアミノ酸スコア法が提案されたが, 日本人の摂取たんぱく質のアミノ酸スコアを最近の国民栄養調査成績より算出した。その結果, 新しい基準アミノ酸パターンに対して摂取たんぱく質のアミノ酸パターンは, スレオニンが98で僅かに低かっただけであった。したがって, 日本人摂取たんぱく質のアミノ酸スコアは非常に高く, 3種類のアミノ酸 (リジン, 含硫アミノ酸, トリプトファン) 比較では100, 全必須アミノ酸比較でも98となった。
その他, 数種食品混合物についてアミノ酸スコアを算出し, たんぱく価などと比較を行った。