1974 年 32 巻 5 号 p. 205-209
casein を蛋白質源として飼料中の蛋白質レベルを12%から30%へ転換した後の白ねずみの膵臓, 小腸の消化機能の変化をみた。
1. 膵臓の重量, 窒素含量, 蛋白分解酵素活性は, 飼料転換後1日で急速に増加し, その後はほとんど変化がない。
2. しかし, in vitro の方法による膵臓外分泌の測定結果では, 実験期間 (6日間) 中, 蛋白質分泌はほぼ直線的に増加する傾向を示したが蛋白分解酵素活性は, 1日目に急激に高くなり3日目に一端低下した後, 6日目には再び増加した。
3. 小腸内容物に含まれる蛋白分解酵素活性は飼料転換後1日目から3日目へ急激な増加を示した。