栄養学雑誌
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農家食生活実態調査
石垣 志津子
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1975 年 33 巻 1 号 p. 23-29

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抄録
農民の実態調査を行ない, これを昭和45年度の調査結果と比較検討し, 兼業専業の2層に両極分解してゆく農村地域の栄養指導の困難性を痛感した。
そこで, 労働量に適した食品量およびその組合わせを考慮して1週間の献立表を作成し, これを見本として指導してゆくことを考えた。
1. 愛知県農家1,304戸の栄養調査結果ではカロリー, 脂質, カルシウム, ビタミン類が不足し, 45年度の同調査に比較するとカロリーは, わずかに減少しているが, 動物性たん白質は大きく上昇し, 都市化の傾向を示している。しかし標準偏差が非常に大きくなり, 摂取している家庭とそうでない家庭の開きの大きいことがわかった。
2. 消費熱量の算出により愛知県農民の場合労働強度がやや重い労作の栄養所要量とほぼ同じ量を摂取することが適切である結果を得た。
3. 調査農家の食形態や労働量から食品の組合わせと調理法を考慮し1週間分の献立表を作成して, 実験農家にその適応性を実験してみた結果はおおむね良好であったのでこれを一指針として今後の農家食生活改善に役立てたい。
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© 特定非営利活動法人日本栄養改善学会
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