栄養学雑誌
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フェニルアラニン過剰投与がフェニルアラニン代謝に及ぼす影響について (第4報)
フェニルアラニン過剰摂取シロネズミの肝フェニルアラニンハイドロキシラーゼ活性定量の問題点について
小畠 義樹
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1976 年 34 巻 4 号 p. 145-153

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抄録

Phe 過剰投与による肝Phe H活性低下の原因を検討し, 次の結果を得た。
1. 数種の Phe 中間代謝物が Freedland 法によるPhe H活性測定におよぼす阻害の影響を調べ, PPAが強い阻害を起すことを認めた。またシロネズミにPPAを投与しても Freedland 法によるPhe H活性の低下を見た。
2. Freedland 法 medium にPhe Hの補酵素であるH4Ptを添加することにより, PPAのPhe Hに対する阻害はPhe H活性の絶対値の上昇とともに減少した。また, Phe過剰投与シロネズミの肝上清のPhe H活性測定の場合でも似たような現象を示した。
3. 5% L-Phe飼料投与シロネズミは尿中に多量のPPAを排泄したが, この場合の肝Phe H活性は Freedland 法では低下した。medium にH4Ptを添加すると対照との差は相対的に少なくなった。5%D-Phe 投与の場合もPPAの排泄が異状に増加し, Phe H活性が低下したが, これもH4Ptし添加により対照と似た値になったので, 測定時にPPAが阻害していたものと考えた。

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