栄養学雑誌
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大豆たん白抽出物に対するL-メチオニンの添加効果について
白石 芳子坂本 清
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1977 年 35 巻 1 号 p. 29-35

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抄録

大豆たん白抽出物 (SPI) に対するL-メチオニン添加効果をシロネズミを用いて多角的に検討した結果, 次の結果が得られた。
1. 飼料たん白質摂取実験によるたん白質摂取率は, SPI, 1.87%メチオニン添加SPI, カゼインのいずれについても25%前後で大差が見られなかった。
2. ad libitum feeding によれば, 8%SPI飼料に0.15%メチオニンを添加すると, PERが著しく上昇した。
3. 血しょう遊離アミノ酸濃度については8%SPI飼料に0.15%メチオニンを添加することにより, メチオニンの上昇は見られず, シスチンの上昇, スレオニンの低下がみとめられた。
4. 8%SPI飼料に0.15%メチオニンを添加しても, 検鏡的に肝脂沈着はみとめられなかった。
5. 肝臓GOT活性, GPT活性は8%SPI飼料に0.15%メチオニンを添加することにより上昇する傾向が見られた。
6. 肝臓キサンチンオキシダーゼ活性については, 8%SPI飼料に0.15%メチオニンを添加しても活性上昇は見られなかった。
7. SPIに1.5%メチオニン添加することにより, 生物価, NPUのいずれもが明らかに上昇した。
8. Single time feeding による血しょう中および肝臓中の尿素態窒素濃度は, 10%SPI飼料に対する0.15%メチオニン添加で, 明らかに低下することを知った。

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