1977 年 35 巻 5 号 p. 227-234
シロネズミにコレステロールと胆汁酸とを含む飼料を与え, さらに各種多糖類誘導体, 合成高分子およびリグニンを5%レベルで添加した時のコレステロール代謝に及ぼす影響を調べた。その結果, セルロースの誘導体ではハイドロキシエチル基を修飾したものに血清および肝コレステロール値の著しい上昇抑制作用が認められ, またカルボキシメチルセルロースにも肝コレステロール上昇抑制作用が再確認された。アルギン酸プロピレングリコールエステルも肝コレステロールの上昇抑制効果を示したが, プロピレングリコールの重合体は無効であった。